aotamitsuhiro.jpbicicletafotootro
2008/5/17 ウェブログより転載

「SIX13で日本を走る(北へ)」

 2007年6月から7月にかけて、キャノンデール SIX13 に乗って、埼玉県越谷市から北海道稚内市まで走りました。(写真はウェブアルバムに置いてあります)

鹿児島まで走ったときの記録は「Cannondale SIX13 で日本縦断(南へ)」に記してあります。

2007年6月27日

第一日目

 先月、鹿児島まで行ったときと同じく、Cannondale SIX13 に乗って、deuter の Trans Alpine 25 を背負って、埼玉県越谷市の自宅を出発しました。最後に SIX13 に乗ったのが、先月27日の「TOUR OF JAPAN」観戦の日なので、ちょうど一ヶ月の間、放置されていたことになります。

6:31 埼玉県越谷市の自宅を出発
7:43 茨城県古河市に入る、利根川
8:43〜9:01 栃木県小山市、デイリーヤマザキ小山新4号
10:23 栃木県高根沢町に入る、鬼怒川
10:35〜10:49 栃木県さくら市、上阿久津南交差点付近
11:42 栃木県大田原市、野崎駅前に到着

 まったく思いがけず午前中に目的地に到着してしまいましたので、写真の公園で自転車を洗ったりして、時間を潰しました。公園入口の砂地にタイヤを取られて転倒するような恥ずかしい行為はしていないと思いますが、地面が砂であるため、痛みも少ないと考えられます。

2007年6月28日

第二日目

 栃木県大田原市から福島県福島市まで走りました。起伏はありましたが、勾配は緩やかでした。

6:11 栃木県大田原市の宿を発つ
7:00 栃木県那須町に入る、那珂川
7:40 福島県西郷村に入る、黒川
8:03〜8:30 福島県白河市、セブンイレブン白河女石店
10:24〜10:48 福島県本宮市、セーブオン本宮インター店
11:33 福島県福島市に入る
12:00 福島県福島市、濁川の土手で小休止
12:12 福島県福島市、福島駅東口に到着

 写真は、濁川の土手から福島市街を眺めたところです。お昼過ぎに福島駅に着きましたが、蒸し暑いので午後はなるべく走らないようにしたいものです。

2007年6月29日

第三日目

 福島県福島市から山形県天童市まで走りました。朝から雨が降り、顔に当たる雨粒が痛く感じられることもありました。とても長い(2300m以上)トンネルを通って山形県に入ったのですが、白線には凹凸加工が施されていて、路側帯は幅の狭い側溝の蓋で、極めて走りづらかったです。それに続いて、もっと長い(2600m以上)トンネルもありました。このようなトンネルは、堂々と車線内を走るしかありません。

6:44 福島県福島市の宿を発つ
8:11 山形県米沢市に入る
10:30〜10:57 山形県上山市、ローソン上山バイパス店
12:00 山形県天童市の宿に到着

 ぴったり正午にホテルの場所を確認してから、近くの道の駅で雨宿りを兼ねて、にしんそばを食べたり、さくらんぼを買ったりしました。写真は、その道の駅です。自転車の隣に置かれている黄色いものは、レインカバーをかぶった deuter のリュックサックです。雨は、私がホテルにチェックインしてから止みました。

2007年6月30日

第四日目

 山形県天童市から酒田市まで走りました。国道13号を北上し、新庄市からは国道47号を日本海側へ進みました。昨日の雨水を集めた最上川は、濁流となっていました。

6:31 山形県天童市の宿を発つ
8:31〜8:54 山形県新庄市、セブンイレブン新庄鳥越店
9:38 山形県戸沢村、道の駅とざわ付近
10:25〜10:30 山形県庄内町、狩川付近
10:46 山形県庄内町、古関付近
11:23〜11:49 山形県酒田市、デイリーヤマザキ酒田新堀店
12:04 山形県酒田市の宿に到着

 写真は庄内町の狩川付近で撮ったもので、最上川の向こうには、発電用の風車が立っています。ここから少し走ると穀倉地帯に入り、日の光に青々とした稲が映え、そのなかを気持ち良く走ることが出来ました。

2007年7月1日

第五日目

 山形県酒田市から秋田県秋田市まで走りました。日本海に沿って北上したのですが、向かい風も酷くなく、道路も大部分は走りやすく、考えていたよりも快適な道のりでした。

6:28 山形県酒田市の宿を発つ
7:48 山形県遊佐町、三崎公園(秋田県との境)
9:13〜9:37 秋田県由利本荘市、ローソン西目町店
11:30 秋田県秋田市、県庁前に到着

 昨日、新庄市から酒田市に向かって走っている途中、戸沢村で写真を撮ろうとしていたときに、ガードレールにタイツを引っ掛けてしまいました。その後は、タイツに穴があいたまま走っていたのですが、秋田市内をうろうろしていたところ、たまたまマウンテンバイクなども扱っている自転車屋さん(上の写真)を見つけ、希望通りの黒い長タイツを手に入れることが出来ました。

2007年7月2日

第六日目

 秋田県秋田市から大館市まで走りました。すべて国道7号で、まずは八郎潟の東側を北上し、能代市からは東へ進みました。山形県で発電用の風車を見ましたが、秋田県でも沿岸部に風車を見ることが出来ました。

6:57 秋田県秋田市の宿を発つ
9:23〜9:48 秋田県能代市、デイリーヤマザキ能代バイパス店
10:24〜10:32 秋田県能代市、奥羽本線鳥谷場踏切付近
11:31〜12:03 秋田県北秋田市、道の駅たかのす
12:51 秋田県大館市の宿に到着

 国道7号とJR奥羽本線は、くっついたり離れたりしながら、おおよそ同じようなところを走っているのですが、国道からは、山並みを背景に、田んぼの中を走る鉄道を眺めることが出来ます。写真は、能代市の鳥谷場踏切を渡って、北側の山々を眺めたところです。よって、鉄道は写っていません。きっと、この山並みの向こうに白神山地があるのだ、と勝手に思っています。

2007年7月3日

第七日目

 秋田県大館市から青森県青森市まで走り、青森港から函館行きのフェリーに乗りました。ついに北海道へ上陸です。

6:24 秋田県大館市の宿を発つ
8:27 青森県藤崎町に入る、平川
8:56〜9:14 青森県青森市、道の駅なみおか
10:14 青森県青森市、青森港に到着
11:35発 15:30着 青森〜函館 フェリー乗船

 青森港に着くまでは、小雨が降ったり止んだりの天候でしたが、フェリーターミナルに移動するときにきちんと降られてしまい、フェリー乗船前に着替えることになってしまいました。写真は青森駅から北に延びる線路です。昔は、ここから鉄道車両を船に載せて運んだそうです。

2007年7月4日

第八日目

 今日から北海道内を移動します。函館市から山越郡長万部町まで走りました。二海郡八雲町の辺りで、自転車に乗って日本一周をしている二人に出会い、長万部町まで一緒に走りました。ひとりは新潟からで、これから小樽方面へ行くそうで、もうひとりは埼玉から、こちらは室蘭方面へ行くそうです。

7:34 北海道函館市の宿を発つ
10:10〜10:29 二海郡八雲町、セブンイレブン渡島八雲山越店
12:07 山越郡長万部町、旭浜橋に到着

 長万部では食事付の温泉宿に泊まりました。夕食には、毛ガニなどの地元で水揚げされた魚介類が沢山並べられ、食後は満腹で、身動きを取ることが出来なくなってしまいました。

2007年7月5日

第九日目

 山越郡長万部町から余市郡余市町まで走りました。宿で朝食を摂ってから出発しました。涼しい向かい風が鼻水を誘発し、羊蹄山を眺めながら鼻をかみました。久しぶりに勾配のある上り下りを走り、向かい風もこれに加わり、余市に着くころには、よれよれになっていました。

7:59 山越郡長万部町の宿を発つ
9:42 磯谷郡蘭越町で羊蹄山を眺める
10:34 虻田郡ニセコ町で羊蹄山を眺める
10:46〜11:06 虻田郡ニセコ町、道の駅ニセコビュープラザ
13:13〜13:31 余市郡仁木町、セイコーマート仁木店
13:53 余市郡余市町の宿に到着

 天気予報では一時雨で、実際にニセコ町で雨粒が落ちてきたのですが、結局、ほとんど降られずに済みました。羊蹄山も姿を見せてくれました。道の駅ニセコビュープラザでは、自転車にギターを載せて日本一周をしている人に会いました。そのひとの友人も同時に日本一周をしているのですが、一緒に走ってはいなくて、どこかで再会すると二人でギターを弾くそうです。出発地は兵庫だそうです。

 モンゴルの馬頭琴のように、あるいは世界諸地域の遊牧民のように、日本の彼らも弦楽器を携えて旅をしているのですね。

2007年7月6日

第十日目

 余市郡余市町から滝川市まで走りました。余市から札幌までの道は、トンネルが多いのは良くありませんが、適度に上り下りがあって面白かったです。札幌からは国道12号を滝川まで走ったのですが、こちらはほとんどまっすぐの道で、入植地のような町が途中にいくつかありました。

6:57 余市郡余市町の宿を発つ
9:26〜9:53 札幌市中央区、サンクス札幌時計台前店
11:48〜12:15 岩見沢市、サンクス岩見沢美園一条店
14:32〜15:35 滝川市、ステーキヴィクトリア滝川大町店
15:49〜16:02 滝川市、滝の川公園
16:29 滝川市江部乙町の宿に到着

 長万部、余市、滝川と三日続けて温泉に入りました。

2007年7月7日

第十一日目

 滝川市から名寄市まで走りました。まっすぐな道が多いのですが、旭川の前後にはトンネルがあり、そのうちの一つが特に酷く、その後は、しばらくイライラした気持ちのまま走っていました。その旭川では、昨日の朝に降った雨で汚れた SIX13 を、公園内で洗いました。

8:01 滝川市の宿を発つ
10:04〜10:15 旭川市、花咲スポーツ公園で洗車
10:31〜10:45 旭川市、末広一条十一丁目セイコーマートくわた
11:16〜11:30 上川郡比布町、セブンイレブン上川比布町店
12:12 上川郡和寒町に入る、塩狩峠
13:14〜13:31 士別市、セブンイレブン士別南町店
14:32 名寄市の宿に到着

 北海道も東北地方も、国道から見える景色は似ているのですが、北海道の場合、写真のように大きく畝っている土地も耕作しているところが特徴だと思います。

2007年7月8日

第十二日目

 名寄市から稚内市まで走りました。音威子府の道の駅で、旅行中のご夫婦からおにぎりを頂きました。その後、中川町を過ぎると幌延町まで休むところがほとんどありませんでしたので、助かりました。中川町から先は、私が想像していた北海道らしい景色(牧場、農地、干し草)の中を走ることが出来、気持ち良かったです。

5:29 名寄市のホテルを発つ
7:50〜8:12 中川郡音威子府村、道の駅おといねっぷ
9:31 中川郡中川町のどこか
11:06〜11:24 天塩郡幌延町、名山台パーキングエリア
12:14 天塩郡豊富町、牧場に侵入
13:41〜14:04 稚内市、萩見二丁目セイコーマートきごし
14:22 稚内市、稚内駅に到着
14:37 稚内市、ノシャップ岬に到着

 函館から旭川の辺りまでは、本州でも見ることができるような景色でしたが、そこから先は少しづつ「北海道らしさ」が増し、中川町から稚内市にかけては、最高の気分で走りました。上の写真の右手遠方に利尻富士と思しき山が見えます。
 そして、稚内に到着。5月の鹿児島行きと合わせて、SIX13での日本縦断を完了しました。稚内に吹く風は、7月とは思えない涼しい風でした。下の写真はノシャップ岬で撮ったものです。逆光なので見づらくなってしまいました。

2007年7月9日

第十三日目

 午前中に稚内市街から宗谷岬まで往復しました。目の前の海は、そのままサハリンへと続いています。日本の最北端は、サハリンの最南端のさらに南にあるのですね。サハリンの人から見れば、私たちはハメハメハなのです。

 宗谷岬から戻り、稚内副港市場で食事をしたり、温泉に入ったりしました。稚内副港市場の温泉には露天風呂があるのですが、海鳥が飛ぶ姿を間近に見ることが出来ます。
 稚内駅から輪行して鉄道で移動しました。旭川駅までは「サロベツ」という列車に乗ったのですが、途中でエゾシカとぶつかったようで、その現場で数分間、停車しました。旭川駅からは普通列車で、美馬牛駅まで移動しました。

 サロベツ、稚内(13:45)〜旭川(17:33)
 普通列車、旭川(17:46)〜美馬牛(18:27)

2007年7月10日

第十四日目

 美馬牛の宿を発ち、朝は美瑛の丘を見て回りました。曇っていたので写真映えはしませんが、自転車で走っている分には涼しげで良い雰囲気でした。

 その後、美瑛から富良野の方向に走り、途中でラベンダー畑なども眺めつつ、上富良野町のファームレストランに到着。野菜ポトフセットを食べたのですが、ひとつひとつの野菜の味が素直に出ていて、美味しかったです(ファームレストラン「あぜ道より道」空知郡上富良野町東6線北16号、水曜日定休)。食後は富良野駅に向かって、ゆっくり走りました。

 普通列車、富良野(13:06)〜滝川(14:15)
 スーパーホワイトアロー20号、滝川(14:30)〜札幌(15:20)

2007年7月11日

第十五日目

 札幌から、遥か埼玉県の大宮まで鉄道で移動しました。札幌駅を朝七時に出てから、八戸駅で東北新幹線に乗るまで、およそ7時間かかりました。この辺りの時間が短縮されれば、鉄道で北海道へ行くことが、もっと現実的な選択肢になると思います。

 スーパー北斗2号、札幌(7:00)〜函館(10:11)
 白鳥18号、函館(10:40)〜八戸(13:52)
 東北新幹線はやて18号、八戸(14:04)〜大宮(16:42)

 少し雨が降っていたのですが、大宮からは、高校時代の通学路などを走って帰りました。

fotootroaotamitsuhiro.jp